【TOEIC935が解説】スタディサプリ TOEIC アダプティブ講座 (全Part最高ランクSS達成!)

スタディサプリ TOEICに最近追加されたアダプティブ講座っていったい何?

そんな疑問に答えるため、早速使ってみました。

というより使い込んで全パート最高ランクSSを達成しました!

この記事を書いているHIDEOはこんな人。

  • TOEIC935点 (リスニング満点)
  • 海外居住歴無く国内で英語力をアップ
  • 現在大手企業、海外事業部で現役勤務中
  • 英語学習歴は大学在学中から18年
  • オンライン英会話歴は15年

この記事を読めば、スタディサプリ TOEIC アダプティブ講座のメリット、デメリット、使い方がわかります!

この記事のポイント:

  • 2022年6月に新機能として登場
  • AIが出題する自分レベルの問題を解き続け効率的に実力アップが可能
  • AIに指摘される弱点を例題と動画で補強
  • 主なデメリット:復習機能、トレーニング機能が無い点。得点予想機能が無い点。
  • 主なメリット:学習効率の良さ。隙間時間活用のしやすさ。
  • ライバル教材と比較:得点予想機能は無し。苦手な問題形式の解説動画あり。
  • おすすめは中上級者
目次

スタディサプリ TOEIC アダプティブ講座とは

AIが各学習者のレベルに最適な問題を出題するというもの。

以下、具体的に説明します。

いつから?

2022年6月13日にスタディサプリ TOEIC にアダプティブ講座が追加されました。

アダプティブってどういう意味? 

Adaptive(適応できる)のカタカナ表記。

各学習者のレベルに適応した問題を出題するということ。

使い方 

STEP1 問題に解答

STEP2 AIがランクを設定 (15段階)

STEP3 各学習者に最適レベルの問題に解答

以降、STEP2とSTEP3の繰り返し

*適宜「あなたが苦手な問題形式」が表示される。→ 例題と関先生の動画で苦手を補強。

自分のレベルに合った問題を解き続け、かつ、苦手を補強しながら効率的にレベルを上げていくことが可能というもの。

想定される学習者のレベル

  1. パーフェクト講義を終えている方
  2. TOEIC スコア600点以上(中上級以上)の方

スタサプ公式サイトではこのうち1は必須としています。

出題される問題は?

  • 4000問 (模試20回分, 実践問題集2000問+実践問題集NEXT2000問)から出題。
  • ランクごとに、やや難しく感じる問題でなおかつこれまで取り組んだことのない問題が優先的に出題される。

ランクは何段階?

  • 15段階
  • E, D, C-, C, C+, B-, B, B+, A-,A,A+,S-, S, S+, SS (Eが最低ランク、SSが最高ランク)

レベルの判定方法は?

  • 過去数十問の解答履歴からAIが判定。(直近の正答率が100%であってもランクが上がらないことがある。)
  • 「あなたが苦手な問題形式」も解答履歴をAIが判定。注意点は現時点ではPart1,2,5のみ。その他は準備中。

スタディサプリ TOEIC アダプティブ講座のデメリット

ディクテーション、シャドーイングの機能が利用できない。

スタディサプリの最大のメリットであるディクテーション、シャドーイングの機能はアダプティブ講座内では利用できません。実践問題集に同じ問題があるので、そこでトレーニングは可能。

しかし、実践問題のどこにある問題が出題されたかの情報表示がありません

実質的にはアダプティブ講座内ではトレーニング機能が使えないと見た方がよいでしょう。

復習トレーニングがない。

パーフェクト講義及び実践問題には間違えた問題のみをまとめて復習できる機能がありますが、アダプティブ講座ではこれができません。

間違ったものを集中的に復習できればますます学習効率アップにつながることは明らかだと思いますので、残念な点です。

過去に解いたことのある問題が出題される。

例えば、アダプティブ講座Part1の問題は1回6問(模試1回分のPart 1の問題数と同じ)です。

アダプティブ講座は模試20回分から出題されますから、20回解けば1週してしまいます。part1は1回5分もあればできますから、2時間Part1ばかり行えば全問題が解ける計算になります。

また、正解を続けると特定のレベルの問題しか出なくなりますので、過去に解いたことのある問題が出題される確率はさらに上がります。

私自身もPart1ばかり数時間程度勉強学習しましたが、現時点で見たことのない問題は出なくなりました。

「あたなの苦手な問題形式」の関先生の講義は、現時点でPart1,2,5に限られる。

今後増やされていくかと思いますが、現時点での注意点になります。

「あなたの苦手な問題形式」の関先生の講義は、まとめて全て見ることができない

アプリが「あなたの苦手な問題形式」として判定し指摘してきたものしかみれません。

つまりまとめて見ることができませんし、表示されない限りは見れないのです。

私自身は一度だけしか表示されたことがありません。

しかし、パーフェクト講義で感じたこととして、関先生の解説には多くのものに教科書通りの解説プラスαの情報が含まれています。

全てをざっと見れるようにしてほしいというのが個人的感想です。

レベル判定機能はあるものの、TOEIC予想得点は出ない。

これはスタディサプリ TOEICと並べて評価されることの多いABCEED, SANTA TOEICと比較した時のデメリット。

AI機能搭載と聞いて真っ先に期待したのが得点予想の機能。

無いとわかってがっかり。

せめて点数とランクの関係をおおよそでもいいので簡単に記載して欲しいです。

アダプティブ講座用のオリジナル問題ではない。

実践問題および実践問題NEXTから出題されます。

このため、実践問題および実践問題NEXTを模試として使用することを考えていた人にとっては、アダプティブ講座をやればやるほど実践問題および実践問題NEXTの問題に触れしまうことになります。

初見の問題を時間を測って力試しするという形での利用は難しくなります。

試験慣れ、力試しには、別途公式問題集などを利用する必要が出てきます。

スタディサプリ TOEIC アダプティブ講座のメリット

無駄のない勉強が可能 (AIによる最適問題の出題)

初心者の時はあまりひねった問題ばかり出されても、消化しきれない可能性が出てきます。

一方上級者で基礎問題ばかり解くのはあまり効率の良いものではありません。

難しすぎず簡単すぎない問題が出題され続けるため、非常に効率が良いのです。

ちょっと復習のところで上述の残念な点がありますが、実践問題、実践問題NEXTはもう実施する必要が無いかと私自身は思っています。

隙間時間勉強に最適

1セット当たりの時間は答え合わせの時間も合わせて数分から10分程度です。

ちょっとした隙間時間にやるにはほんとにちょうどいいんです。

スタディサプリ TOEICの最大のメリットである「隙間時間活用のし易さ」がさらに加速されることになります。

ゲーム感覚でモチベーションを維持し易い

また、レベルを15段階もあり、短期間で少しずつ上がっていく仕組みになっているので「今日は次のランクに上がるまで頑張ろう」といった勉強法が可能。

私自身、実際にやってみて、ランクが上がっていく感じがかなり楽しかったです。

ちょっとした時間にアプリを開く気にさせてくれました。

スタディサプリ TOEICアダプティブ講座の利用が向いている人

公式ページにはTOEIC 600点以上もしくはパーフェクト講義受講済みであることとあります。

パーフェクト講義受講はそれほど時間がかかるわけではないので必須として、実力としては700点代後半の方に特に向いていると思います。

その理由は現時点でトレーニング機能の利用が難しいためです。

間違った問題のみざっと見直せれば十分という方に向いています。

例えば現時点でTOEIC700点代後半の方ならは、パーフェクト講義を終わらせた後、ひたすらアダプティブ講座を受けるという使い方が可能

簡単すぎる問題の解説やトレーニングに時間を費やす必要がなくなるので非常に効率的です。

ただし、この場合も間違えた問題や偶然できた問題については、自分自身でディクテーション、シャドウイングなどのトレーニングを行った方がよいでしょう。

今後トレーニング機能の利用がしやすくなれば、パーフェクト講義受講済みの方がレベルによらず実践問題ではなくひたすらアダプティブ講座を受けるというやり方が可能になると思います。

ABCEED及びSANTA TOEICのAI機能と比較してどうか

スタディサプリ TOEICと比較されることの多いのがABCEEDとSANTA TOEICです。

ABCEED、SANTA TOEICのスタディサプリ TOEICとの最大の差別化点はAI機能。

今回、大企業リクルートが満を持してスタディサプリ TOEICにAI機能を追加してきた形になります。

AI機能の関係する部分にフォーカスして比較してみましょう。

スタディサプリ TOEICABCEEDSANTA TOEIC
問題オリジナル問題市販問題オリジナル問題
問題数4000問20000問以上3000問
問題リコメンデーション機能有り有り有り
得点予想機能無し(E~SSの15段階評価のみ)有り有り
弱点分野の解説動画有り無し無し

AIが実力にあった最適な問題を出題するという意味(問題リコメンデーション機能)ではスタディサプリ TOEIC, ABCEED, SANTA TOEICともに同じ。

予想得点機能はスタディサプリTOEICにのみありません。

一方、弱点分野の解説動画はスタディサプリTOEICのみの機能。

得点予想機能にこだわる場合はABCEEDもしくはSANTA TOEIC弱点分野の解説動画を選ぶならスタディサプリ TOIECといったところです。

AI機能以外の部分ではディクテーション、シャドウイング、動画講義などの機能から、初心者向けにはスタディサプリTOEICに軍配が上がります。

今回のアダプティブ講座(AI機能)については、中上級者向けと言いながらも、「苦手な問題形式」の解説動画を考えると中級者向けといった印象です。

今回スタディサプリ TOEICにAI機能(アダプティブ機能)が追加されたことから、初級からスタディサプリ TOEICを使い始め、ある程度基礎が固まった段階からAI機能(アダプティブ講座)に移るといった使い方が可能になったと言えるでしょう。

一方ABCEED もしくはSANTA TOEICは予想得点のアップを目指しながら、自分のレベルにあった問題をがつがつ解き自分で復習していけるような上級者におすすめできます。

まとめ

  • アダプティブ講座はリクルート社が満を持して2022年6月にリリースしたスタディサプリ TOEICの追加機能。
  • AIを使い学習者に最適な問題を出題するため、簡単すぎたり難しすぎる問題に時間を費やさずに済み学習効率が高い
  • AIは苦手な問題形式を指摘。解説動画で弱点補強可。
  • ワンセットで数分から10分程度の学習時間であり、隙間時間学習に非常にマッチする。
  • ディクテーション、シャドーイングなどのトレーニング機能が付与されていない点や、復習機能が付与されていない点は注意点といえる。
  • ライバルアプリとの比較においては、予想得点機能が無い点でスタディサプリ TOEICがやや劣る。ただし苦手分野の補強講座がある点はスタディサプリ TOEICが勝る点。
  • 総評として、アダプティブ講座は中上級者なかでもTOEIC700点代後半以上の方が取り組むのに最適。特に中級者(850点くらいまで)には苦手な分野の動画も活用しやすく効果を発揮するでしょう。
  • 初心者向けに自信をもっておすすめできるスタディサプリ TOEICに、中級レベル以上の方にも使いやすい強い武器が追加されたとの印象です。
  • トレーニング機能、復習機能、ここに予想得点機能が付与されれば、ライバルアプリに大きく差をつけられることになるので、今後の開発が見もの。

スタディサプリ TOEICは無料で一週間利用可能! 自分に合うかどうかとりあえず試してみられてはいかがでしょうか。

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