全く英語ができない社会人が最初に行うべき勉強はたった2つ!

英語を勉強しようと思って、インターネットで調べてみたら、英会話教室、発音、NHKラジオ、ペーパーバッグ、映画、ドラマ、瞬間英作文、TOEIC、TOEFL、英検など情報が多すぎ!結局今からどうすればいいのか全然わからない!

こんな疑問に対するシンプルな回答を、苦労しながらも約2年でTOEIC900点オーバーを取得し、その後仕事でもバリバリ英語をつかっている私(英語勉続18年継続中!)が説明します。

全く英語ができない社会人がまず行うべき2つの勉強

まず結論からですが、英語が全くできない社会人はまずTOEICと発音にフォーカスすべきです。高いモチベーションを保ちながら最速(1~2年以内)でTOEIC900点を突破しましょう。

目次

結局英語学習に最も必要なのは継続力

インターネットで、「英語 勉強法」と検索すると無限とも思える様々な勉強法が紹介されています。どれもそれなりに上達しそうに感じますし、事実どの勉強法でも上達可能なことが多くの人に立証されています。

ではなぜ、素晴らしい勉強法が沢山あるにもかかわらず、多くの社会人が英語で苦労し続けているのか。

それは学習を継続できないからです。

当然すべての勉強法は取り組みを続けること、つまり継続することを前提にしているものの、継続することそれ自身のハードルが非常に高いのです。

特に初級レベルでは英語学習の習慣もなく、内容も困難に感じるため、挫折の可能性が高く、モチベーションの維持を意識した英語学習計画の設計が不可欠になります。

英語が全くできない社会人はTOEICから勉強を始めるべき

様々な勉強法がありますが、英語が全くできない社会人は迷わずTOEICにフォーカスすべきです。

その理由は次の通りです。

  1. モチベーションの維持に非常に有効
  2. ビジネス界におけるTOEICの強いインパクト
  3. 高得点取得後、自己肯定感が爆上がり

TOEICはモチベーションの維持に非常に有効

TOEICは次の理由でモチベーション維持に最適です。

  • 実力アップを実感できる。
  • 良質な参考書・教材がある。
  • Youtubeなど様々なメディアがやる気を上げてくれる。

実力アップを実感できる

TOEICは結果が合否ではなくスコアで出てきますので、実力アップが実感できます。正しく行えば1000時間で400点アップすると言われていますので、確実に結果が出ます。これは継続に欠かせないモチベーションの維持に非常に役立ちます。

例えば映画やドラマを使っての勉強では、実力を測るのは自分の感覚のみになります。

しかも、映画やドラマでは理解度は内容によって大きく異なります。ほぼ全く分からない題材を選んでしまうと、実力アップは実感できず、やる気をなくす確率が非常に高くなります。

さらに悪いことに、TOEICの出題とは大きく異なる内容を学ぶことになるため、TOEICの実力アップにも反映されにくいのが現実です。このような状況下で生き生きと勉強を続けられる人はよほど精神力のある人のみです。

良質な参考書・教材がある

TOEICには良質な市販教材が沢山あります。高額な教材を購入する必要はない上に、定番教材がほぼ決まっていますので、教材選びに悩むこともほとんどありません。

Youtubeなど様々なメディアがやる気を上げてくれる。

YoutubeやTwitterなどで、高得点を目指す過程を発信する方が沢山います。発信内容からモチベーションを維持することができますし、自身もその仲間に入ってもいいのです。

勉強法

具体的な勉強としては、全分野でTOEICに特化した勉強をします。TOEICに特化した参考書・教材を使いましょう。

例えば単語本ですと、TOEICに出る単語が選ばれていて、例文ほとんどがTOEICというものです。

文法書も、TOEIC関係の語彙と文書を使いながら説明し、練習問題はTOEICというものがいいでしょう。

会社で英会話力を即要求されている方は、TOEICに特化したインプットを進めながらも、アウトプットを実践する必要があります。

可能ならば英会話レッスンの中でもTOEICの題材にした勉強をお願いするとよいでしょう。

なお、TOEICは企業や大学で行われるIPテストよりも、公式テストの受験で会場に行くことをお勧めします。

コストはかかりますが、わざわざ休日をつぶしてまでテストを受けに来ている様々な世代の人たちに囲まれることで、大学受験以来遠ざかっていた勉強の感覚を思い出すことができます。

私は会社のIPテストを受けたことはありません。秘密のミッションをやっている気分で休日のTOEIC試験会場に行っていました。

私自身はやる気に満ち溢れていましたので、WEB情報を参考にしながら、発音、NHKビジネス英語、英会話入門、洋画、ドラマ、TOEIC参考書、英会話レッスンを実施しました。

朝起きたら発音を行い、学校への行き帰りは、NHK英語、帰宅後は海外ドラマ、週末は英会話レッスンとTOEICなど多岐にわたった学習を行いました。

各教材の中で使われる英単語や表現、話すスピードなどすべて異なり、例えば海外ドラマで出会ったスラングなどは、TOEICに出題されないものがほとんどにも関わらず、当時の私はこれらの猛勉強はTOEIC高得点に直結すると思いこんでしまっていました。

平日平均3時間、休日8時間程の勉強を9か月(勉強時間:約1000時間)続けた後、受けたTOEICのスコアは625点でした。

自分の中では800点は軽く超えるくらいの気持ちで勉強していたので、ほんとにショックでした。

当時の勉強法は効率の良い方法とはいいがたいです。

今からやるならば、間違いなくTOEIC超特化です。

一度目から700点台後半などもっと高い点数が取れていたかもしれません。

実際、この後、上述のTOEIC特化型の勉強に切り替え、625点→745点→795点→875点とみるみる成績が上昇し、モチベーションの低下なくノリノリで一気に935点に到達しました。

日本ビジネス界にとってのTOEICの強い影響力

海外向けの仕事がある会社ならば、TOEICで700点程度とると、「外人のプレゼンに勉強がてらに参加してもらうか」など英語と絡んだ仕事のチャンスが訪れます。

TOEICで800点以上になれば戦力としてみなされ、TOEIC 900点以上になれば、英語力が最高レベルにある人として英語関係の仕事を任されます。

TOEIC高得点は会社における人的価値を高めてくれるのです。

高得点取得後、自分自身の力ではお金を払っても得られないような英語を使う様々なチャンスが訪れます。

そして、英語を実践で使うチャンスが得られれば得られるほど、オンザジョブで英語力が高まっていきます。

つまり、早めにTOEICで高得点を取得すればするほど、英語力アップのループの恩恵にあずかれるのです。

また、当然ながら会社で英語を使う機会が来れば来るほど、英語勉強のモチベーション維持が簡単になります。

また、会社の昇進にTOEIC最低得点が設定されていたり、転職で非常に有利にはたらくともいわれ、今の会社で昇進したい人や、できれば転職も考慮したい人にとって大きな武器になるでしょう。

TOEIC高得点を取得するための英語力と海外ドラマなどの生英語を理解するための英語力には基礎的な部分など一致する部分はありますが、特に語彙やリスニングスキルについては大きく異なります。

したがって、TOEIC特化で900点を取得したとしても、周りの方が期待するような実力はありませんが、そのレベルに近づこうと半強制的に努力するため、モチベーションを低下させる暇もないぐらい英語に取り組めるわけです。

私は入社1年目で875点を取ることで、早い時期から多数の海外出張や英語の発表などのチャンスを与えられました。

TOEICに偏った実力での点数でしたので、点数に期待されるような実力をつけるために必死になりました。

毎回のプレッシャーはかなりのものでしたが、これにより私は英語力をさらに深く広く高めることができたのです。

まず、TOEIC高得点取得の目標をはじめに設定することで、その後の真の実力に到達するための時間も短縮できるのです。

高得点取得後、自己肯定感が爆上がりする

TOEIC特化型の勉強で高得点を取得すると、会社では

  • 「すごいね」
  • 「留学してたの?」
  • 「どうやったらそんな点数とれんねん」

など、TOEICの話題になるびに、賞賛や妬み?のコメントをいただくことになります。

また、WEBサイトやyoutubeを見ると、TOEIC900以上を取得した方々が、胸を張って英語勉強に関する所見を述べられています。

高得点を取得した本人は、実際のところ大したレベルではないことを知っていますが、それでもやはり悪い気はしません。また、少なくとも900点オーバーを自分の努力で取得したんだという内なる自信が高まります。

形になるものの力は大きいと感じます。

私自身もTOEIC900点取得後、自分はTOEIC点900フォルダーであるという自負が心のどこかに存在しつづけ、会社員として直面する心の折れそうになる様々な出来事に対して、自分を支え続けてくれています。

でもTOEICばかり勉強すると実力が偏ってしまうのでは?

このような疑問を抱かれる方も多いと思います。

この疑問への回答としてはYESです。

しかしTOEICに特化した学習は、その特性を理解した上で使うことが大事なのです。

英語学習の目標を、例えば「TOEICで高得点を取得し、会社で英語の会議やプレゼンに困らず、字幕なしで海外映画やドラマが見れるようになること」に設定し、目標に向けてTOEIC教材、英会話教室、NHKラジオ英語、海外ドラマなど分散させた学習プログラムを組むことが一般的かと思います。

しかし、このプログラムに沿って勉強を数か月間行っても、TOEICにおいてはそれほど高得点は期待できません。

なぜなら、TOEICで高得点を取るのに必要な英語力と海外ドラマを理解するために必要な英語力には大きなズレがあるからです。

TOEICに必要な英語力はリスニング、リーディングのみであり、ライティング、スピーキングは正確に測れないというのはよく言われることですが、それだけではなくTOEICで問われる語彙力やリスニング力は、海外ドラマの生英語とは大きく異なるのです。

したがってTOEICに特化した勉強のみを行い900点以上を取得しても、ネイティブレベルの英語力とは程遠い実力になります。

しかし重要なのはこの特性を理解したうえで戦略的にTOEICを利用することなのです。

よく「TOEICにフォーカスして勉強しても本当の力がつかなければ意味がない。総合的な力を身に着けながらTOEICは力を測るためだけにたまに受験すればそれでいい」という人がいます。

しかし、私の経験上、このようなことを言っている人に限って本当の英語力がついていないことが多いです。そういうことを言う人はTOEICを受けない理由や、万一受験してスコアが低くなることの防御線を張っているだけの場合が多いのだと思います。

TOEICにフォーカスし言い訳の効かない中で勉強を続ける。高得点を取った後も実際の実力はまだまだであることを十分に自覚の上、TOEICスコアの世間のイメージに近づけるように努力する、といった形をお勧めしたいのです。

TOEICに特化した勉強でしっかりとした基礎力を身に着けることができる

TOEIC特化の勉強で900点を取得しても大した実力ではないと言ってきましたが、これはあくまでスコアにイメージされる実力と比べれば、ということです。

TOEIC900点以上取得者は、それが特化型の勉強によるものであったとしても、非常に高い英語の基礎力とビジネスシーンで使う語彙力を持っていることも疑いようのない真実です。

私はTOEICで900点を突破した直後から、海外出張やプレゼンテーションなど様々な場面で英語を使ってきました。

その中で自分の至らなさを実感することが常でしたが、それでも会社内で自分の実力が全く歯が立たないものと感じたことはありませんでした。

これはTOEIC900点を突破するまでに培った基礎力により、少なくとも確実に読み書きでき、英会話の場面では聞き返しながらも丁寧に仕事を進めることができたためです。

英語ができない社会人はまず正しい発音を覚えるべき

TOEICにはスピーキングテストはありません。

しかし発音についてはTOEIC学習に平行して絶対に初めからやった方がいいです。

その理由は次の通りです。

  • 発音を間違って覚えた単語は聞き取ることができず、リスニングに悪影響を及ぼす。
  • 黙読しているときも頭の中で発音が鳴り響いており、誤った発音で固定化されてしまうと、TOEIC卒業後のスピーキングに大きな支障が発生する。

つまり、TOEICでリスニング力が上がらなくなるだけでなく、英会話において聞き取りが中途半端になるうえ、自らの発信は理解してもらえなくなるという悲劇的状況が発生するのです。

私自身は、18年前英語勉強開始直後から、出だしたばかりの英語耳を使い、毎日朝大学に行く前に、15分くらい各発音記号の発声を練習しました。

私の英語は今でもジャパニーズイングリッシュであることは間違いありませんし、カタカナ英語も抜けきっていませんが、発音を原因としてリスニングや意思疎通に苦労することはほとんどなくここまで来ています。

TOEICもリスニングは満点が取れていますが、これは発音を基礎に置きながら勉強したことが本当に大きいと感じています。

一方で、TOEICでスコアが伸び切らず、英会話でも聞き取れず、伝わらずという状況になっている同僚を多く見ており、そういった人たちに共通しているのは、極端なカタカナ英語であることが多いです。

カタカナ英語でも伝わればいいのですが、これは程度の問題で、何の単語を言っているか分からない程崩れてしまうとやはり通じません。また、自分の音の認識が甘いため聞き取りもできなくなってしまうのだと思います。

まとめ

英語が全くできない社会人がまず何から手を付けたらいいか説明してきました。

英語初心者の社会人は迷いなくTOEICに特化した勉強をしましょう。

一点集中で実力アップを実感しやすく、勉強法や同志をインターネット上でも簡単に見つけられるのでモチベーションの維持が最も容易であり、なおかつその後のキャリアによい効果をもたらすとともに、自己肯定感を高めてくれます。

ただし、発音は本当に重要ですのでTOEICと合わせて訓練しましょう。発音をおろそかにするとTOEICで特にリスニングの実力が頭打ちするだけでなく、TOEIC卒業後の実力アップにも悪影響を及ぼします。

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次
閉じる